Excel ではボタンを設置して、そのボタンをクリックすることによりマクロの実行を行うことがよくあります。
マクロ処理の場合は特にボタン設置をするケースが多くなります。

上記の例では「4半期集計」ボタンを押せば、4半期ごとの支店別営業実績が即集計表示されます。
こうした「マクロ実行用ボタン」の作成方法です。
下記のような 5名の営業担当者の粗利益集計表(合計欄は空欄のまま)があります。
① この表の右横に「合計」というボタンを設置します。
② ボタンをクリックすれば「Syukei」というマクロ名のマクロ(作成済み)が実行され、合計の欄に合計額が表示されます。


① 「開発」タブを押します。
② 「挿入」ボタンをクリックします。
「フォームコントロール」が表れます。
③ 最初の「ボタンコントロール」をクリックします。

④ マウスポインターが + に変わります。
ワークシート上でボタンを配置する範囲をドラッグします。
位置や大きさはおよそで大丈夫です。
フォームのボタンの表示位置やサイズは後で自由に変えることが可能です。

⑤ 「マクロの登録」ダイヤロボックスが表示されます。
ボタンに割り当てるマクロ「Shukei」を選択します。
ここに表示されるマクロは、他にマクロがあれば全て表示されます。
今ここでは「Shukei」というマクロのみがあるという前提です。
⑥ 「OK」ボタンをクリックします。

⑦ ボタンが表示されます。
このボタンを右クリックして「テキスト編集(X)」を選択します。

⑧ ボタン上がテキストの編集状態になるので、「合計」と入力
⑨ ボタン以外のセルをクリックすると編集状態が解除になります。
これでマクロ実行用にボタンは完成です。
この「マクロ実行用ボタン」を設置する際は、とりあえず「キャンセル」を押してマクロを登録しない状態で作ることも可能です。
ボタン設置の段階でまだどのマクロをそのボタンに設定するのか未定であったり、マクロそのものが未完成の場合もあるためです。
その場合はマクロが決定した段階で、ボタンを右クリックし表示される「マクロ登録ダイヤロボックス」から該当するマクロ登録を選択して登録することができます。
◆ ボタンの調整
「合計」の文字を大きくしたいとか、ボタンの大きさを変えたいとか、調整をしたい場合は、ボタン上で右クリックします。
同時にボタンの文字の大きさや色を変更したりすることもできます。

再度メニューボックスが表示されます。

上のタブから希望するものを選んで、好みに調整してください。
◆ ボタンの削除
作成後にボタンが不要になった場合、次のようにして削除できます。
(1) Ctrlキーを押しながら、不要になったボタンをクリック
(2) そのまま Deleteキーを押す。
これで削除されます。