セルへの入力は「文字や数字」を入力の他に、「数式」の入力と「書式」の設定があります。
たとえば、A3のセルは A1とA2合計が表示されるように数式を設定します。
A3 = A1 + A2
また金額がマイナスだったら数字を赤色にするとか、一部の背景色をブルーにしたり、罫線をひくといった書式を設定したりできます。
こうしたセルへの入力や設定に対し削除する場合は、
1. 文字(数字)・数式・書式の全てを削除する
2. 文字(数字)と数式のみを削除する
3. 文字(数字)と数式をそのままに、書式のみ削除する
について各メソッドについて説明します。
- Rangeオブジェクト.Clear
- Rangeオブジェクト.ClearContents
- Rangeオブジェクト.ClearFormats

同じ表が3つ並んでいます。
それぞれについて次のようなメソッドを実行します。
Sub 削除処理()
Range(“B4:G7”).Clear ‘①
Range(“B11:G14”).ClearContents ‘②
Range(“B18:G21”).ClearFormats ‘③
End Sub
結果は次の通りです。

① Clearメソッドを実行すると、セルの文字(数字)も数式も書式も全てが消去されます。つまり未使用状態になります。
② ClearContentsメソッドを実行すると、セルの文字(数字)と数式(計算式や関数)が消去されます。書式(フォント、背景色、罫線など)は残ります。
③ ClearFormatsメソッドを実行すると、書式(フォント、背景色、罫線など)が消去されます。文字(数字)や数式(計算式や関数)はそのまま残ります。
この他に
ClearCommnets コメントを消去
ClearHyperlinks ハイパーリンクを消去(2010以降のみ)
ClearNotes コメントを消去
ClearOutline アウトラインを消去
があります。
主として使うのは
Clear
ClearContents
です。
この二つが使えればまず問題ありません。
逆にいれば、この二つは完璧に使えるようにしてください。

