Excelシートの保護(ロック)と解除の方法は「シート全体を保護(ロック)/解除する」と「一部を保護(ロック)/解除する」2つの場合が考えられます。

またそれぞれに「パスワードを付ける場合」と「パスワードを付けない場合」との分けて説明します。
シート全体の保護と解除
上部メニューバーの「校閲」をクリックし、「シートの保護」をクリック。

「シートの保護」が出ますので、ここで「シートとロックされたセルの内容を保護する」にチェックが入っているのを確認し「OK]を押します。

この時、解除の際「パスワード」を必要としない場合は、「シート保護を解除するためのパスワード(P)」は空欄のままにします。
「パスワード」を必要とする場合は任意のパスワードを入力した後にOKを押します。その際アルファベットの大文字・小文字は区分して記録されますので注意してください。
パスワード設定の場合は確認のため再度パスワードの入力を求められます。設定したパスワードは忘れないことが絶対条件です。
これでシート全体が保護(ロック)されました。
何かセルに書き込もうとすると次のようなメッセージが出て入力することができません。

次に全体が保護されたシートを解除する場合です。
上部メニューバーの「校閲」をクリックします。
パスワード設定がない場合は「シート保護の解除」をクリックするだけで解除されます。

パスワードが設定されている場合は、「シート保護の解除」をクリックした後「シート保護の解除」が表示されパスワードの入力を求められます。

パスワードが合っていればシートの保護は解除されます。
最初のSheetを保護するとして、これをVBAで書けば
’パスワードを付けない場合
Sub シート保護
Sheets(1).Protect
End Sub
‘パスワードを付ける場合
Sub シート保護
Sheets(1).Protect Password:=”Pass123″
End Sub
’※パスワードは任意です。
‘解除する場合
Sub Sheet解除()
Sheets(1).Unprotect
End Sub
パスワードを設定している場合は、上記のような「シート保護の解除」が表示されますので、パスワードの入力をすれば解除となります。
シート一部の保護と解除

上図でD4からF21のグリーンの部分のみ書き込みOKとして、その他の部分は保護(ロック)する場合で説明します。
D4からF21 までのセルを選択し、「セルの書式設定(F)」をクリックします。
「保護」タブをクリックします。
ここで
☑ロック(L)
のチェックを外し「OK」を押します。
後はシート全体の保護と同様に、「校閲」を押し、「シートの保護」を押します。
パスワードを設定する場合、しない場合も同様です。
これでグリーンの部分「Range(”D4:F21”)」は自由に書き込みが可能ですが、それ以外の部分は一切書き込みや変更をすることはできません。
ようするに全体保護と一部保護の違いは「ロックしない部分」を設定しなければ
全体保護になり、設定すれば一部保護になるということです。
VBAでのマクロも上記と同じです。
シートが保護されているか否かの確認
指定したシートが保護されているのかいないのかのを確認する場合は
Worksheetオブジェクト.ProtectContents = True/False
の「ProtectContentsプロパティ」を使います。
保護の場合は「True」を取得し、非保護の場合は「False」を取得します。
Sub シート保護Confirm()
If ActiveSheet.ProtectContents = True Then
MsgBox “シートは保護されています!”
Else
MsgBox “シートは保護されていません!”
End If
End Sub


