一つのワークブックには一つあるいは複数のシートが存在します。
これらのシートにそれぞれの名前を付けたり色を付けたり、シートの見出しを非表示にしたりすることができます。
ここではそれらについて解説します。
シートの名前の変更
シートの名前は「Nameプロパティ」でその名前を取得したり変更することができます。
Worksheetオブジェクト.Name = “シート名”

Sub SNchange()
Worksheets(“Sheet1”).Name = “社員マスター”
Worksheets(“Sheet2”).Name = “4月度実績台帳”
End Sub

Sheet は状況によっては入れ替わっている場合もあります。

Worksheets(“Sheet3”).Name = “xxxxxx”
とした場合は Sheet3(赤矢印)の名前が変更されますが、
Worksheets(3).Name = “xxxxx”
とした場合は、左から3番目のSheet4(青矢印)の名前が変更されます。
シート名は半角の場合で31文字以内という制限があります。
次の記号はシート名に使用することができません。
・「¥」円マーク
・「/」スラッシュ
・「:」コロン
・「?」クエスチョンマーク
・「*」アスタリスク
シート見出しの色変更
シート見出しの色を変更することができます。
その場合は、指定したWorkbookオブジェクトのTabプロパティでシート見出しを参照し、ColorIndexプロパティで色の指定を行います。
Worksheetオブジェクト.Tab.ColorIndex = 色番号
Sub ST色変更()
Dim I As Long
For I = 1 To Worksheets.Count
Worksheets(I).Tab.ColorIndex = I
Next I
End Sub

ワークシートの1番目からシートの数(この場合 6)だけ、ColorIndex番号の 1から順番に色を変更しています。
シートの色を解除するには「xlColorIndexNone」を指定します。
Sub 色解除()
Worksheets(3).Tab.ColorIndex = xlColorIndexNone
End Sub

シート見出しを非表示にする
シートの見出しは状況によっては非表示にした方が良いときもあります。
指定したウィンドウのシート見出しの表示・非表示には「DisplayWorkbookTabsプロパティ」を使用します。
Windowオブジェクト.DisplayWorkbookTabs = True / False
Sub 見出し表示()
With ActiveWindow
If .DisplayWorkbookTabs = True Then
.DisplayWorkbookTabs = False
Else
.DisplayWorkbookTabs = True
End If
End With
End Sub
このプロシージャを実行するたびに、表示・非表示を繰り返します。

シートの前後を参照
現在のアクティブシートの前のシートを参照したり、後ろのシートを参照するには「Previousプロパティ」と「Nextプロパティ」を使用します。
Worksheetオブジェクト.Previous ・・・・ 前(左)のシート
Worksheetオブジェクト.Next ・・・・・・ 後ろ(右)のシート
前または後ろにシートが無い場合はエラーとなります。
Sub シート参照()
Dim KK As String
On Error GoTo STerr
KK = “現在のシート名:” & ActiveSheet.Name & Chr(10)
KK = KK & “前のシート名:” & ActiveSheet.Previous.Name & Chr(10)
KK = KK & “後ろのシート名:” & ActiveSheet.Next.Name
MsgBox KK
Exit Sub
STerr:
MsgBox “前または後ろにシートがありません”
End Sub





