指定したオブジェクトを印刷するには、あらかじめ「PageSetupプロパティ」に印刷範囲や余白、印刷用紙の大きさなど様々な情報を設定することになります。
主だったものは既に開設していますが、印刷実行の解説の前にそれらの設定についてまとめることにします。
印刷設定のまとめ
◆ 印刷設定のまとめ
With ActiveSheet.PageSetup
.PrintArea = “A1:H30”
.CenterHeader = “&A”
.CenterFooter = “&P/&N ページ”
.LeftMargin = Application.CentimetersToPoints(2)
.RightMargin = Application.CentimetersToPoints(2)
.TopMargin = Application.CentimetersToPoints(2)
.BottomMargin = Application.CentimetersToPoints(2)
.CenterHorizontally = True
.Orientation = xlLandscape
.PaperSize = xlPaperA4
.firstpapernumber = xlAutomatic
.Order = xlDownThenOver
.Zoom = False
.FitToPagesWide = 1
.FitToPagesTall = 1
End With
これは単なる例にすぎません。
しかしこの程度の印刷設定は理解できるようにしてください。
◆ プロパティのまとめ

印刷プレビュー
指定したオブジェクトの印刷プレビューを表示します。
セル範囲を指定した場合は、その範囲の印刷プレビューを表示します。

◆ 範囲指定をしない場合
Sub PrintPRV()
ActiveSheet.PrintPreview
End Sub

◆ 範囲指定をした場合
Sub PrintPRV2()
ActiveSheet.Range(“B11:F16”). _
PrintPreview
End Sub

Rangeオブジェクトの範囲指定で複数範囲を指定することができます。
その場合は範囲ごとにページを分けて印刷プレビューを表示することができます。
印刷も同様に可能です。
印刷実行
指定したオブジェクトを印刷するには「PrintOutメソッド」を使用します。
ワークブック、ワークシート、セル範囲、ウィンドウ、グラフ等がその対象です。
引数Previewを使うことにより、印刷実行前に印刷プレビューを表示させることができます。
◆ ワークブックを印刷
Sub BookPRT()
ActiveWorkbook.PrintOut _
preview:=True
End Sub
このブック印刷は、アクティブブックの全てのシートの印刷プレビューを表示した後に印刷が実行されます。
◆ ワークシートを印刷
Sub SheetPRT()
ActiveSheet.PrintOut _
preview:=True
End Sub
このシート印刷は、アクティブシートを印刷プレビューを表示した後に印刷が実行されます。
◆ 指定範囲を印刷
Sub RangePRT()
ActiveSheet.Range(“A1:J20”) _
.PrintOut preview:=True
End Sub
A1:J20 の指定範囲を印刷対象として、印刷プレビューを表示した後に印刷が実行されます。
PrintOutメソッドの引数
下記の引数を指定することで、いろいろな印刷が可能となります。


