文字を扱っているとき、大文字を小文字に変えたり、反対に小文字を大文字に変えたりすることがよくあります。
また全角文字から半角文字への変換や、ひらがなをカタカナに変えたりすることもよくあります。
こうした文字列の変換方法について解説します。
文字列を大文字・小文字に変換する
指定したアルファベットの文字列の小文字を大文字に変換するには「UCase関数」を使用します。
反対に大文字を小文字に変換するには「LCase関数」を使用します。
Sub MojiHenkan()
Dim moji As String
Dim P As Long
For P = 3 To 7
moji = Cells(P, 2)
Cells(P, 3) = UCase(moji)
Cells(P, 4) = LCase(moji)
Next P
End Sub

◆ Point
「UCase関数」では、アルファベットの小文字だけが大文字に変換されます。アルファベット以外の文字は何ら影響を受けません。
また「LCase関数」でも同様に、アルファベットの大文字だけが小文字に変換され、アルファベット以外の文字は影響を受けません。
ただし「UCase関数」「LCase関数」ともにアルファベットであれば、全角文字、半角文字に関係なく変換されます。
文字列を指定した形式に変換する
指定した文字列を、指定した形式で変換するには「StrConv関数」を使用します。
書式は StrConv(文字列, 変換形式) です。
変換形式の指定は定数を使用します。
また定数はお互いに矛盾しなければ、複数組み合わせて指定することが可能です。
Sub MojiHenkan2()
Dim moji As String
Dim P As Long
For P = 3 To 7
moji = Cells(P, 2)
Cells(P, 3) = StrConv _
(moji, vbProperCase)
Cells(P, 4) = StrConv _
(moji, vbNarrow)
Next P
End Sub

引数の値と変換内容

複数の指定
StrConv(“camerai”, vbIpperCase or vbWide) ・・・ 大文字と全角
値による指定
StrConv(“camera”, 3) ・・・先頭文字を大文字
◆ 注意点
・引数「文字列」に変換されるものが無いときはそのまま変換されます。
・vbKatakana + vbHiragana のように矛盾する組み合わせ指定はエラーとなります。

